2009年8月31日
民主圧勝 政権交代―民意の雪崩受け止めよ
(魚拓)
小選挙区制のすさまじいまでの破壊力である。民意の劇的なうねりのなかで、日本の政治に政権交代という新しいページが開かれた。
それにしても衝撃的な結果だ。小選挙区で自民党の閣僚ら有力者が次々と敗北。麻生首相は総裁辞任の意向を示した。公明党は代表と幹事長が落選した。代わりに続々と勝ち名乗りを上げたのは、政治の舞台ではほとんど無名の民主党の若手や女性候補たちだ。
■100日で足場固めを
(略)
民意は民主党へ雪崩をうった。その激しさは「このままではだめだ」「とにかく政治を変えてみよう」という人々の思いがいかに深いかを物語る。
(略)
長く野党にあった政党が、いきなり政権の座につく。民主党は政治の意思決定の方法や官僚との関係を大改革するという。だが、すべてを一気に変えるのは難しいし、成果をあせって猛進するのはつまずきのもとだ。
■賢く豹変する勇気も
(略)
自民党政権の特徴だった政府と党の二元体制に代えて、政策決定を首相官邸主導に一元化する。官僚が政策を積み上げ、政治が追認するというやり方を改め、政治が優先順位を決める。まず来年度の予算編成にそれがどう生かされるかを国民は注視している。
2017年10月24日
自民の大勝、小選挙区制が後押し 得票率は48%
http://www.asahi.com/articles/ASKBR5DWZKBRUTFK01N.html
自民党は289選挙区で2672万票を獲得し、得票率は48%だったが、議席では75%を占める218議席を獲得した。1議席を争う小選挙区制度では、第1党が得票率に比べて獲得議席数の比率が大きくなる傾向がある。今回も自民党の大勝を後押しした格好だ。
(略)
ただ、投票しなかった人を含む全有権者に占める自民の絶対得票率は、小選挙区で25%、比例区で17%。自民に票を投じた人は選挙区で4人に1人、比例区で6人に1人だったが、結果として全465議席の6割を占めたことになる。(南日慶子)
2009年と2017年の総選挙を比較
今回の総選挙で自民党安倍政権は勝っていないと主張する朝日や毎日を中心とするサヨク機関紙やその取り巻きの人々は、2009年の総選挙で民主党は勝っていないって言うのでしょうか?
2009年の民主党への政権交代選挙も民主党の比例での得票率は42%なんですけど、、
(連立組んでた国民新党と社民党を合わせても過半数に届いてない)
第46回・48回 衆議院議員総選挙、党派別議席数および得票数・率 の比較
政党名 | 小選挙区 得票率/議席/議席率 | 比例区 得票率/議席/議席率 | 合計 議席/議席率 |
---|---|---|---|
2009年 第46回総選挙 | |||
民主党 | 47.43%/221/73.7% | 42.41%/87/48.3% | 308/64.2% |
社民党 | 1.95%/3/1.0% | 4.27%/4/2.2% | 7/1.5% |
国民新党 | 1.04%/3/1.0% | 1.73%/0/ 0.0% | 3/0.6% |
与党合計 | 50.42%/28/75.7% | 48.41%/91/50.5% | 318 / 66.6 |
2017年 第48回総選挙 | |||
自民党 | 47.82%/218/75.4% | 33.28%/66/37.5% | 284 / 61% |
公明党 | 1.50% / 8 /2.76% | 12.51% /21 /11.93% | 29 / 6.23% |
与党合計 | 49.32% /216/78.16% | 45.79%/87/49.43% | 313/67.31% |
参照
総務省|平成21年8月30日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査結果調
総務省|第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料
朝日の今回選挙結果への指摘
→自民党は289選挙区で2672万票を獲得し、得票率は48%だったが、議席では75%を占める218議席を獲得した。
を
2009年の民主党にあてはめると
1議席を争う小選挙区制度では、第1党が得票率に比べて獲得議席数の比率が大きくなる傾向がある。民主党の大勝を後押しした格好だ。
総選挙翌朝の新聞各社の社説を比較
産経新聞
見出し:「国難突破への強い支持だ」
選挙結果と民意:安倍政権への国民は強い支持と強調したうえで、民進党の「分解」などで野党は「政権の受け皿とはなり得なかった」とした
読売新聞
見出し:「信任踏まえて政策課題進めよ」
選挙結果と民意:安倍政権のすべてを支持するほどではないが、政治の安定を維持し、経済再生や日本の安全確保を国民が望んだ。と評価
朝日新聞
見出し:「多様な民意に目を向けよ」
選挙結果と民意:朝日新聞の世論調査結果との乖離を指摘し「1強政治」の否定し「与野党の均衡ある政治を求める民意」とした
毎日新聞
見出し:「おごらず、国民のために」
選挙結果と民意:小池氏の劇場型手法への国民の不安などによりる自民党への消極的支持(消去法)と判断
日経新聞
見出し:「安倍政権を全面承認したのではない」
民意の評価:「野党(民進党)の自滅」とし、自公に対「安倍政権への全面承認」ではないと強調
東京新聞
見出し:「首相は謙虚に、丁寧に」
選挙結果と民意:安倍首相が積極的に支持されていないと強調、野党の混乱を見越した解散を不誠実と指摘。